がん治療などに伴う外見の変化は、身体的な負担だけでなく、心理的・社会的な負担にも大きく影響します。
特に脱毛は、日常生活や就労、学校生活にも影響し、外出を控えてしまう方も少なくありません。
近年は「アピアランスケア」の重要性が広がり、医療用ウィッグへの公的支援も進んできましたが、現在の制度は主にがん患者が対象となっています。
しかし実際には、自己免疫疾患や皮膚疾患、外傷、先天的疾患などにより頭髪を失った方々からも、同様の支援を求める声が寄せられています。
こうした現状を踏まえ、県に対して質問を行いました。
【議会での質問】
現在の医療用ウィッグ助成制度については、がん患者が対象となっていますが、
がん以外の疾患で頭髪を失った方々からも支援を求める声があることを踏まえ、対象を拡大すべきではないか、また県としてどのように認識し、今後どう対応するのかを問いました。
【県の答弁】
県からは、がん患者に対しては、心理的・経済的負担の軽減とQOL向上を目的に市町村を通じて医療用ウィッグ購入費の一部助成を実施している。
一方で、がん以外でも頭髪を失う方がいることは認識しており、既に一部自治体では対象を拡大した制度も存在しており、そのうえで、他自治体の実績や都道府県の状況について、引き続き情報収集を行うとの答弁がありました。
【私の要望】
今回の答弁では一定の認識は示されたものの、制度の対象拡大については明確な方向性は示されませんでした。
しかし、外見の変化による心理的・経済的負担は、疾患の種類によって変わるものではありません。だからこそ、がん以外の疾患にも配慮した支援制度の実現に向け、他県の先進事例も踏まえた前向きな検討を強く要望しました。
医療の進歩により、治療を受けながら社会生活を続ける方が増えています。
その中で、外見の変化に対する支援は、単なる補助ではなく、「その人らしく生きること」を支える重要な施策です。今後も、誰もが安心して治療と社会生活を両立できる環境づくりに向け、現場の声をしっかりと受け止め、改善を求めてまいります。


