千葉県議会議員 仲村 ひであき(仲村 秀明)

千葉県議会議員 仲村 ひであき(仲村 秀明)

飲み水、食事の支度、トイレ、入浴。水道が止まると、日々の暮らしはたちまち立ち行かなくなります。

「蛇口をひねれば水が出る」という日常を、災害時にも守る。そのための設備と経営の両面を確認する機会となりました。

10月16日、柏井浄水場で開催された「令和8年度第1回千葉県水道事業運営審議会」に、委員として出席しました。

 

千葉県水道事業運営審議会への出席にあわせ、柏井浄水場を視察しました。

■ 暮らしを支える浄水の現場を視察

審議会に先立ち、柏井浄水場の施設を視察しました。

柏井浄水場は、昭和43年7月に給水を開始。その後の拡張を経て、現在は東西二系列の施設を備え、1日当たり53万立方メートルの施設能力を有しています。

現在、東側施設は印旛沼、西側施設は利根川の表流水を水源としています。印旛沼の水を処理する東側施設では、においなどに対応するため、オゾン処理と粒状活性炭処理を組み合わせた高度浄水処理を導入しています。

視察では、取水から浄水までの工程を確認し、沈殿池などに覆いが設けられている様子も見学しました。普段は目にすることの少ない施設ですが、私たちが毎日使う水は、こうした設備と現場の皆様の仕事に支えられています。

■ 訴えてきた「72時間の非常用発電」を確認

今回、特に注目したのが、新設された非常用発電設備です。

令和元年房総半島台風では、停電によって断水が発生し、多くの方が不自由な生活を余儀なくされました。電気が止まることが、水の供給にも直結する。その教訓を、施設の備えに生かす必要があります。

私はこれまで、議会質問や委員会で、災害時の非常用発電設備の充実、とりわけ停電時にも72時間、水道施設の機能を維持できる体制づくりを訴えてきました。

今回、柏井浄水場でも72時間の非常用発電が可能になったことを現場で確認しました。安定給水を支える備えが強化されたことは、大切な前進です。

新設された非常用発電設備を確認。停電時にも72時間の稼働を支える備えが整いました。

整備された設備が、いざという時に確実に機能するよう、今後も災害対応力の向上を求めてまいります。

■ 相次ぐ水害への対応と、今後の経営を確認

視察後の審議会では、千葉豪雨や台風25号による水道施設の被害状況と対応について報告がありました。

審議会では、災害への対応や県営水道の財政収支見通しなどを確認しました。

給水車の派遣に加え、マンションの給水用ポンプなどが故障した際に、直結給水栓の活用を案内したことなどが説明されました。

災害時には、施設の復旧とともに、必要な水をどう確保できるかを利用者に分かりやすく伝えることも欠かせません。

また、最新の状況を反映して見直した県営水道の財政収支見通しについても報告がありました。安全な水を安定して届け続けるためには、施設の備えと、それを支える経営基盤の両方が必要です。

■ マイポータルは登録率25.6%に。使いやすさには課題も

当日の名札と審議会資料。委員として、水道事業の現状と課題を確認しました。

県営水道の「マイポータル」についても、登録状況などの説明がありました。

マイポータルは、スマートフォンなどから、水道の使用開始・中止や支払方法の変更・登録などを申請できる、利用者専用のウェブページです。

登録が進むことで、紙の検針票や納入通知書、郵送にかかる費用などの削減が期待されます。報告では、登録率10%で年間7,500万円の経費節減を見込んでいるとのことでした。

今回は、10月16日までの登録と水栓情報の紐付けにより、水道料金の減免期間を2か月延長する取り組みを実施。その結果、約153万水栓のうち約39万水栓が登録され、登録率は3月の1.8%から25.6%へ上昇したとの報告がありました。

一方、委員からは、登録のしづらさ、目標設定の曖昧さ、活用方法の説明不足などが指摘されました。

登録率の上昇は前進ですが、利用者が便利さを理解し、無理なく手続きできることが、さらなる普及には欠かせません。また、見込んだ経費削減が実際にどれだけ実現したのか、その効果を確認することも重要です。

こうした改善を積み重ねることが、水道料金を支える経費の抑制や、将来にわたる安定した事業運営につながります。

水道は、命と暮らしを支える基盤です。

災害時に水を届ける備えは十分か。利用者にとって使いやすいサービスになっているか。必要な経費が適切に使われているか。

これからも県民の目線で確認し、安心して使い続けられる水道事業のために取り組んでまいります。

 

住まいは、すべての暮らしの土台です。仕事を探すにも、子どもを育てるにも、医療や福祉につながるにも、まず必要なのは安心して暮らせる住まいです。今回の議会では、高齢者、障害のある方、ひとり親家庭、低所得世帯など、いわゆる住宅確保要配慮者への支援について取り上げました。

【議会での質問】

現場では今なお、「高齢であることを理由に入居を断られた」「保証人が見つからず契約できない」「一人暮らしに不安がある」「家賃負担が重く住み続けられない」など、切実な声が数多くあります。住まいの問題は、単に家を借りることができるかどうかだけではなく、その人の生活そのものに直結する深刻な課題です。県営住宅は重要な役割を担っていますが、それだけで多様なニーズすべてに応えることは容易ではありません。だからこそ私は、県営住宅に加え、民間賃貸住宅も含めた実効性ある住宅セーフティネットの構築が必要であると考えます。

そこで住宅確保要配慮者への支援について、県としてどのような役割を果たすべきと考えているのか。 また、県としてどのように取り組んでいくのかを問いました。

【県の答弁】

県からは、地域の需要に応じた県営住宅の供給を進めるとともに、高齢者などの入居を拒まないセーフティネット住宅の登録促進、市町村や不動産・福祉関係団体との居住支援協議会を通じた連携を進めているとの答弁がありました。

【私の要望と再質問】

居住支援協議会の県内設置の推進、民間住宅活用の拡大、見守り体制の充実に加え、アフォーダブル住宅の可能性も研究し、安定した住まいの確保を要望しました。

そのうえで、住宅確保要配慮者が実際に円滑に入居し、安心して住み続けられるよう、県として関係者の調整や後押しにどのように関与していく考えなのかを問いました。

【県の答弁】

県からは、シンポジウムや勉強会の開催、市町村における居住支援協議会の設置支援などを通じ、地域での支援体制整備をさらに進めていくとの答弁がありました。

【私の要望】

県に対して、関係者を束ねる調整役として、主体的に関与し、実効性ある仕組みを構築するよう要望しました。

住まいの課題は住宅行政だけで完結するものではなく、福祉、医療、子育て、地域コミュニティなど、さまざまな政策分野と深くつながっていると考えています。だからこそ県には、制度を整えるだけでなく、市町村、不動産団体、福祉関係者などを束ねる調整役として主体的に行動する姿勢が求められます。

住まいを失うことは、生活基盤を失うことです。誰もが安心して暮らせる地域社会を実現するため、必要な方に必要な支援が確実に届く仕組みづくりに、これからも全力で取り組んでまいります。

難病患者の方々の就労は、単に働く場を得るという問題にとどまらず、「治療と仕事の両立」という大きな課題を伴います。難病は外見からは分かりにくい症状を抱えることが多く、体調の波や継続的な通院の必要性などから、職場での理解が得られにくいという声も少なくありません。

千葉県内において医療費の助成を受けている難病患者は、令和6年度末時点で約4万5千人にのぼり、そのうち約6割が20歳から69歳までのいわゆる就労世代とされています。多くの方が働く意欲を持ちながらも、環境面の課題によってその希望が十分に叶えられていない現状があります。

【議会での質問】

このような状況を踏まえ、難病患者の方々が治療と仕事を両立しながら安心して働き続けられる環境づくりは極めて重要であると考え、県としての認識と支援の在り方について質問しました。

【県の答弁】

県からは、難病患者の中には体調を崩しやすいことが外見からは分かりにくいことや、継続的な通院が必要であるにもかかわらず、職場の理解が得られないことにより就労に至らなかったり、就職しても継続できないといった困難を抱えている方がいるとの認識が示されました。そのため、治療と仕事を両立しながら働き続けられる環境の整備が重要であるとしています。

具体的な取組としては、県内9か所に設置されている難病相談支援センターにおける就労支援をはじめ、ハローワークの難病患者就職サポーターと連携した職業紹介を実施しているほか、就労機会の確保に向けて、難病の方を対象とした県職員の採用試験を実施するなど、総合的な支援を進めているとの答弁がありました。さらに今後は、関係機関と連携しながら難病に関する正しい知識の普及や支援制度の周知を図り、県自らが率先して就労機会を提供していくことで職場の理解を深めていくとしています。

【私の要望】

難病患者の雇用においては、就職という入口の支援だけでなく、働き続けることができる環境の整備こそが最も重要です。体調に応じた柔軟な働き方の普及や、職場における理解の醸成、企業に対するさらなる啓発など、社会全体で支えていく仕組みづくりが求められています。

また、県自らが雇用主として積極的な役割を果たすことは、社会全体の理解促進につながる重要な一歩です。こうした観点から、治療と就労の両立支援のさらなる強化とともに、県として主体的な取組を進めていくよう強く要望いたしました。

難病と向き合いながら働く方々にとって必要なのは、特別な制度だけではなく、「理解」と「配慮」が当たり前にある社会です。

一人ひとりが希望に応じて働き続けることができる環境を整えることは、誰もが安心して暮らせる社会の実現につながります。

引き続き現場の声に耳を傾けながら、誰一人取り残さない社会の実現に向けて全力で取り組んでまいります。

近年、介護現場におけるカスタマーハラスメント、いわゆる「カスハラ」が全国的に大きな問題となっています。

身体的暴力だけでなく、長時間の叱責、人格否定、過度な要求などにより、介護職員の精神的負担は深刻化し、離職につながるケースも増えています。

厚生労働省の調査でも、一定割合の介護職員がハラスメントを経験しているとされており、人材不足が課題となる中で、安心して働ける環境整備は喫緊の課題です。

【議会での質問】

本県では、私の代表質問をきっかけに、昨年1月から介護事業所向けの法律相談窓口が設置されました。これは大きな前進ですが、現場の実情を踏まえると、予防的な研修の充実、現場で使えるマニュアル整備、関係機関との連携強化、さらにはより幅広い相談に対応する窓口の設置など、さらなる対策強化が必要です。

そこで、介護現場におけるカスタマーハラスメントについて、県で設置している法律相談窓口の利用状況はどうか。また、今後の相談体制の充実にどのように取り組んでいくのかを問いました。

【県の答弁】

県では、介護事業所がカスハラ対応に苦慮した際、弁護士の助言を受けられる法律相談窓口を設置し、昨年1月から毎月2日間開設している。

これまでに12件の相談に対応し、利用者からは「的確な助言を得られた」「今後の方針が明確になった」などの声を頂いている。

さらに、令和8年度からは訪問系介護事業所向けに、より幅広い相談に対応できる新たな窓口を設置予定としており、引き続き現場に寄り添った支援を進めていくとの答弁がありました。

【私の要望】

今回の答弁は前進と評価しますが、相談窓口の設置だけでは十分ではありません。

重要なのは、現場にしっかり届く「実効性ある対策」です。法律相談を基盤としつつ、総合的で実効性のある支援体制へ発展させることを強く要望しました。

介護現場は、私たちの暮らしを支える重要な基盤です。

そこで働く方々が安心して働ける環境を整えることは、介護の質の向上だけでなく、将来の人材確保にも直結する重要な政策課題です。これからも現場の声に寄り添い、働く人を守る仕組みづくりを前に進めてまいります。

医療的ケアを必要とする重症心身障害児者の方々が、地域で安心して暮らしていくためには、本人のみならず、そのご家族を含めた支援体制の充実が不可欠です。

医療の進歩により在宅で生活される方が増える一方で、日常生活は非常に大きな負担を伴います。特に、吸引や経管栄養など、昼夜を問わず継続的な医療的ケアが必要なご家庭も多く、心身の負担が蓄積している現状があります。

こうした中で、家族を支える重要な社会基盤となるのが「レスパイト支援(短期入所)」です。しかしながら、医療的ケアに対応できる事業所は限られており、利用したくてもできない、遠方まで行かざるを得ないといった課題が現場から寄せられています。

【議会での質問】

重症心身障害児者等が地域で安心して生活するためには、レスパイト支援の充実が不可欠です。

そこで、「重症心身障害児者等が利用できる短期入所事業所を増やすため、どのように取り組んでいるのか」について伺いました。

【県の答弁】

県では、医療型短期入所事業所の拡充に向けて・施設整備における優先的な補助制度の実施・介護老人保健施設等への説明会や個別相談の実施・受入事業所の見学会による新規参入の促進などに取り組んでいる。

また、医療的ケア児等支援センター「ぽらりす」において、看護師や潜在看護師への専門的な研修の実施などを通じ、支援人材の確保・育成も進めている。

さらに、市町村と連携しながら、支援体制の充実に取り組んでいくとの答弁がありました。

【私の要望】

重症心身障害児者を支える体制の整備は、共生社会の実現に直結する重要な課題です。

そのためには、短期入所事業所のさらなる確保・専門人材の育成と確保の強化・地域間格差の解消に向けた具体的な取り組みが不可欠です。

特に、利用したい時に利用できる環境づくりは、ご家族の安心にもつながります。

「必要な支援が、必要な場所で、確実に受けられる体制」の構築に向けた取り組みを要望しました。

今後も、現場の声を大切にしながら、誰もが安心して暮らせる社会の実現に全力で取り組んでまいります。

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